シルクロードの世界遺産登録
少し前のニュースになりますが、意外と知られていないのでこちらでもお伝えしておきます。
6月22日にシルクロードがユネスコ世界遺産に登録されました。
登録されたのは、漢・唐時代の洛陽、西安から中央アジアにいたるまでの遺跡群で、合計33箇所にも上るようです。
シルクロードの世界遺産申請は中国・カザフスタン・キルギスの3カ国が共同申請していました。
シルクロードが登録といっても、漠然と道が登録されたわけではありません。
シルクロードに所在するもしくは由来する都市や宮殿、仏教寺院です。登録数は中国22箇所、カザフスタン8箇所、キルギス3箇所です。
そのうちh中国で登録されたのは陝西省・河南省・甘粛省・新疆ウイグル自治区の4箇所です。
陝西省は中国でもっとも栄華を誇っていた唐時代の中心地・長安(現在の西安市)を擁しながら、現在のところ世界遺産は秦の始皇帝陵および兵馬俑博物館の一つしかありせん。
ちょっと意外ですよね。
しかし、今回シルクロードが登録されたことで、新たに7つが世界遺産に登録されました。
陝西省新世界遺産
長安城未央宮遺址
城壁の西北に位置しています。地球の歩き方にも紹介されていないポイントです。そればかりかヤフー検索にもまともにひっかかりません。ただ百度によると新莽、西晋、前?、前秦、后秦、西魏、北の時代に主にここで政が行われていたようです。
長安城大明宮遺址
唐代の長安城の跡地です。城壁の北側に所在しています。現在では広い公園として市民に利用されています。
大雁塔
インドより苦労して持ち帰った経典を三蔵法師とその弟子が翻訳した所です。高さは64メートルあり、そこからの景色はなかなかのものです。
小雁塔
大雁塔よりおくれること50年、707年に創建されました。大雁塔より小ぶりなためこのように名づけられました。ここでも経典の翻訳などを行っていたようです。こちらには、まわりにうるさいテーマパークのようなものはありませんので、大雁塔より静かに観光することが出来ます。入場のみなら無料ですが、登る場合は30元必要です。
興教寺
ここは三蔵法師の遺骨が埋葬されているお寺です。西安市内からバスでおよそ40分ほどです。
張騫墓
「ちょうけんぼ」と呼ばれます。張騫とはシルクロードを開発した人のようで、ここはそのひとのお墓です。お墓なので観光としていってみ30分ほどで見飽きるでしょう。いや5分かな。
彬県大仏寺石窟
陝西省彬県にある大仏です。彬県大仏寺の洞窟は観光地として有名で、国内外の多くの観光客が来訪しています。毎年の旧暦の三月初八は大仏寺の伝統の縁日で、数万人の観光客、参拝者が訪れ、一層にぎやかになります。
以上の中から私のお勧めは大雁塔です。大雁塔については以前の記事で書きましたが、いい意味でも悪い意味でも中国の観光地として楽しめると思います。
大雁塔の入場料は近々値段が上がると踏んでいます。日本でも富士山が世界遺産された後に入山料を取る・取らないで議論が起こりましたね。中国ではそのような議論は一切起きず当局の横暴強力なリーダーシップのもと、100%値上げが行われると思います。
現在の入場料は以下の通りです。
大人 50元 学生30元/登塔30元
塔の上に上るのにお金がかかるんです・・・結構高い。
ということで、大雁塔に行く予定があるという方はぜひとも早めの観光をお勧めします。
値上げなどについてはおそらく一切の告知はありません。
ある突然値上がりしますよ。中国では。
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