中国人のオムツ買占めの実態について
ここ数年日本のドラッグストアにおいてオムツが中国人に買い占められています。
特に花王のメリーズ。テープ式でM/Lサイズが大人気です。お子さんを持つ親御さんたちは大変な思いをしているのではないでしょうか。
実は私の知り合いがこれで儲けているんですよ。ホント、勘弁してほしいですよね。
なぜ中国人が買い占めるのか
生産元の花王は中国にも工場を設立し、現地向けに販売しています。しかし、中国人はそれらを使いたがりません。以前に中国製のメリーズに問題が発覚したからです。赤ちゃんのおしりにできものができたとかでした。中国人は一番中国製品を信頼していません。よって、ちょっと高くても日本製のメリーズ、具体的には日本語のパッケージのものをほしがるのです。中国現地のものはすべて中国語ですから。
実は日本人も加担している
ドラッグストアの店頭には「オムツはお一人様二つまで」と書かれています。それは買占めが行われるから。
しかし、それは中国人だけが買っているわけではありません。多くの日本人も加担しているのです。学生、サラリーマン、フリーターなどなど。これを元締めに売ればいい小遣い稼ぎになるのです。東京・大阪などのドラッグストアが密集している地域ではその競争は激しく、業者の間でも熾烈な争いが繰り広げられています。
レシートで儲ける
元締め業者はアルバイトたちと「ひとついくらで引き取ります」と取り決めをしています。それは季節によって変動します。そして買い取ったオムツをコンテナに乗せて中国に運び売りまくります。日本の倍近い値段でも売れたりするので非常に儲かります。しかもいつも品薄です。売り手市場とはまさにこのことを指します。
ここでひとつポイントなのが、業者はこの日本の価格と中国の価格だけでも受けているわけではありません。日本から輸出するときに、レシートの消費税分だけ還付を受けられるのです。消費税とは日本国内で消費されるための税金です。輸出するものの税金は帰ってくるのです。これが意外とでかい。今は8%ですからね。コンテナひとつ分だけでもうん百万になります。この消費税還付は直接の買い手であるアルバイトには還元されません。これがこの商売のキモでもあります。
中には半年でレクサスを買う強者も
この仕事はオムツを集める人員、倉庫、時間、資金、輸出事務知識、中国の受け入れ側との人脈と結構いろんなハードルがあります。ただ、中国は人脈社会なのでこういった商売をもっとも得意としています。なかには半年間で集めた金でレクサスを買ってしまう人もいます。オムツからレクサスですよ。きっとくさいんでしょうね、そのレ臭ス。
まとめ
この商売は「日本で本当に必要としているお母さんまで行き渡らない」という倫理上の問題点があります。しかし、業者の買い手の多くは個数制限を守り、適正価格で購入しています。これがやっかいなところです。レジで「貴方は業者だからだめです」なんていえないわけです。それがいかにも子供を持った人がもつ特有の責任感をまとっていないニヤニヤした顔のやつ中年のおっさんでもだめです。花王がもっとたくさん市場に供給してくれるのが一番ですが、新しい工場でも建てない限り難しいですね。
この状態はもう少し続きそうです。
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